原子力発電をどうしてもやりたいと思ってその学科を選んだ。
宮城県仙台市。当時女川町に原発建設の動き。
原発はすばらしいと思っていたので、宮城で一番電気を使う
仙台市に建てればいいと思っていたら、
東北電力は70km離れた女川に。
それに疑問を持ち、その答えを探し求めた。
そして原発は都会にはつくれない危険なもの、
だから過疎地から送電線を引くのだということが分かった。
それは自分の生き方には相容れないもの。
それで180℃、態度を変えたのが1970年の秋。
76年から京大で、原子力というのはどのような危険を
内包しているのかを明らかにする仕事をしてきた。
原子炉実験所は原発推進とはまったく違う。
中性子利用を考えるための道具としての原子炉を作った。
原子炉そのものは目的ではなくて、道具で、それを使って
自分たちが実験をする。
自分は原子力を廃止したいと思って研究している。
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原子力発電はウランを燃やすと必ず核分裂生成物(放射性物質
原発をやれば、沢山の放射性核種、膨大な放射能を生み出す。
一日で広島原爆の3倍~4倍。
1年稼働させれば広島原爆の1000発分を、原子炉内にため込む。
それが毎日でも環境にでれば大変だと、
(関係者は)みんな知っていたので、だからこそ都会には建てない。
日本にある54基は、大小があるが、基本的に大体100万Kw。
1966年に東海が稼働し始めて45年。
その45年間に生んだ核分裂生成物は広島原発の120万発分。
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原子炉はウランを核分裂させてエネルギーをとりだす。
100万Kwの原発とは、電気になる分だけ。
炉心の中には300Kwの熱があり、その3分の1が電気になるだけで、
残りは海に捨てるしかない。
つまり海を暖めるだけの、実に非効率な装置。
200年前にG.ワットが蒸気機関を発明した当時のまま、
今でもそれを使っていて、熱効率は3分の1。66%は捨てるしかない。
1秒間に70トンの海水を引き込んでその海水を暖めて海に戻す。
海水の温度を7℃上げる。
海の生き物は普通には生きられない。
暖かいのが好きな生き物が新たに来るかもしれないが、
少なくとも生態系は破壊される。
世界平均の海水温度の上昇度にくらべると日本近海は
何倍も温度があがっている。
54基の日本の原発が1年間でどれくらい温排水をだすことか。
放射性物質はあらゆる意味で人体に危険。
環境や人体に影響がないというのは一切誤り。
日本はスピーディ(SPEEDI)をもっていて事故発生時から
観測しているが、それを公表しなかった。
パニックを煽るだけと。
本当は時々刻々そうしなければならないのに。
日本原子力研究機構が出していない。
日本の政府が恐れているのは、住民被ばくではなく、パニック。
私はパニックをおさえるには唯一の方策として情報を
公開すべし、というもの。
日本の政府はよらしむべし、知らしむべからずという、
従来のやり方が今もある。
「原子力」と「核」は違うものと人々は思い込まされているが、
本当は同じもの。
日本の国が原子力を推進してきた、その根本に核開発、
(「核を追い求めた日本」)。
原子力では事故が起こるが、その恐怖を超えて、
さらに政治的に社会的に、そういう問題が根底にあり、
今後、自民と民主の大連立になったときに、
ますます強化の方向に向かうと思われるし、
危険な時代に滑り落ちていくことになるのだろうと思われる。
日本人は海は広いから薄まると考えるが、
薄まるということは汚染を広げることで、
原子力から何の恩恵もなかった国にまで、
世界に汚染を広げること。
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