2011年4月8日金曜日

『隠される原子力 核の真実』より

【転送・転写・拡散、大歓迎】

原子力発電の専門家の著書からの抜粋です。

京都大学原子炉実験所の小出裕章さんが昨年の12月12日に出版された
『隠される原子力 核の真実』(創史社刊)P105~



日本では現在、電力の約30%が原子力で供給されています。

そのため、ほとんどの日本人は、原子力を廃止すれば電力不足になると

思っています。

また、ほとんどの人は今後も必要悪として受け入れざるを得ないと

思っています。

そして、原子力に反対すると「それなら電気を使うな」

と言われたりします。

しかし、発電所の設備の能力で見ると、原子力は全体の18%しか

ありません。

その原子力が発電量では28%になっているのは、原子力発電所の

設備利用率だけを上げ、火力発電所のほとんどを停止させているからです。

原子力発電が生み出したという電力を

すべて火力発電でまかなったとしても、

なお火力発電所の設備利用率は7割にしかなりません。

それほど日本では発電所は余ってしまっていて、

年間の平均設備利用率は5割にもなりません。

つまり、発電所の半分以上を停止させねばならないほど余って

しまっています。

ただ、電気はためておけないので、一番たくさん使う時にあわせて

発電設備を準備しておく必要がある、だからやはり原子力は

必要だと国や電力会社は言います。

しかし、過去の実績を調べてみれば、

最大電力需要量が火力と水力発電の合計以上になったことすら

ほとんどありません。

電力会社は、水力は渇水の場合は使えないとか、

定期検査で使えない発電所があるなどと言って、

原子力発電所を廃止すればピーク時の電気供給が

不足すると主張します。

しかし、極端な電力使用のピークが生じるのは一年のうちの真夏の数日、

そのまた数時間のことでしかありません。

かりにその時にわずかの不足が生じるというのであれば、

自家発電をしている工場からの融通、工場の操業時間の調整、

そしてクーラーの温度設定の調整などで十分乗り越えられます。

今なら、私たちは何の苦痛も伴わずに原子力から足を洗うことができます。

※発電量についての計算は、政府統計局のデータを参照
http://www.stat.go.jp/data/nenkan/10.htm
※最大需要は電気事業連合会の統計データから

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